- 英語のリーディングについて
英語の力をつけるのに必要なのは、Reading(読解力)と言われています。
なぜなら文章には語彙(意味や使い方)や文法など全ての要素が含まれており、
それを駆使することが、他の力(writingやlistening, speaking)のスキルアップに
繋がるからです。
また世界の共通語であるため、英語が出来てスゴイのではなく当たり前の時代です。
グローバル社会と謳われる世の中で、ビジネスにおいてはもちろん、日常においても
異文化交流に関わる生活は段々と増えていくことでしょう。
ところでReadingの代表的な学習方法に、多読と精読があるのはご存知でしょうか。
これらは読解力を身につける勉強法です。
以下に、それぞれの特徴や効果、方法などをご紹介していきます。
1.1. 多読とは?その効果や方法
多読の目的は、内容を把握する力をつけることです。
つまり読み終わった後にどんな話であったか要約できれば良い訳で、一語一句を全て理解する必要はありません。
知らない単語が出てきても、飛ばして先へ読み進めていきましょう。
効果
- ある程度読めるようになってくる→内容に集中できる
- 集中的に読めるようになってくる→英語で考える脳ができてくる
- 読むスピードや内容把握の正確さが増していく
つまり、
英語を読むのが(英語で読むのが)楽しくなる!
という流れになっていきます。
この流れに乗るために、どんな本を選んだら良いのでしょうか?
読み始めたら基本的には立ち止まらず読んでいくのが鉄則ですので、
自分のレベル(または余裕で読めるもの)や少しハードルを感じるくらいの
ものが良いでしょう。
難しいレベルで知らない語彙が続くと、読むのが嫌になってしまい、
効果は期待できません。
*ladder series:レベル別になっており、沢山の伝記や名作などを扱ったシリーズです。
*I can read:子供用(レベル別)ですが、英語が苦手な方にはオススメです。
多読用の本は、親しみや楽しさを感じやすい題材(内容)を選ぶのが良いでしょう。
ある程度スラスラ読める感覚を持てることが、モチベーションと英語力向上にリンクすると言えます。
1. 2. 精読とは?その効果や方法
精読の目的は、文章を丁寧に分析して、1文ずつ理解することです。
① 辞書を使わずに読む
② 単語が分からなかったら、辞書で調べる
③ 文の構造が理解できなかったら、文法書で調べる
最後に、その1文が自然と理解できれば次の文へ進む。
こうした地道な作業に精読の意味があります。
効果
- 語彙力(意味や使われ方やニュアンス等)が鍛えられる
- 文法力(指示語や文構造等)が強化されて、論理的な流れが掴める
- ライティング力やスピーキング力もアップしていく
面倒だからと適当な解釈をしてしまうと、いつまで経っても効果は現れません。
気が遠くなりそうだと感じるかもしれませんが、千里の道も一歩からです!
精読におすすめなのは、英検用や大学(または高校)受験用の長文問題集です。
1文ずつの完全理解が目的なので、詳しい解説(日本語訳など)が
ついているものを選びましょう。
単語の使い方や文法までしっかり説明が書いてあるととても便利です。
*頻出英語長文(編:松村洋)
*英語長文問題精講(著:中原道喜)
これらは長年のベストセラーともされており、細かい解説が載っているので
精読におすすめです。
それ以外にも、無数ともいうべく英語問題集が書店等に並んでいます。
実際に手に取って、自分に合いそうなものを見つけてみましょう。
まとめ
リーディング力をつけるには、精読か多読かといったどちらか一方からのアプローチではなく、両方の組み合わせ学習が効果的です。
はじめにお伝えしたように、他技能のスキルアップのベースはReading(読解力)です。
英語力上達へのカギは、精読多読のコンビネーション学習にありと言えるでしょう。
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