「英語力の基礎を固める、文法のおすすめ勉強法」
英語の学習でも特にとっつきにくいのが、文法ではないでしょうか。あれこれ手を出すうちに迷子になってしまったあなたに、おすすめの勉強法をご紹介します。
1. なぜ文法の学習が重要か
そもそもなぜ文法が重要なのか。それはずばり、全ての英語力の基礎になるからです。発音が上手くても語彙力が高くても、文法知識がないと正しく使いこなせません。
逆に言えば文法がしっかりしていれば、他の4技能の不足を補ってくれる可能性があります。
2. おすすめの学習方法
とはいえ、どう学習していいか悩む人も多いのではないでしょうか。
筆者がおすすめする方法は、これと決めた一冊をひたすら反復することです。物珍しい方法ではないかもしれませんが、結局はこれが一番の近道です。
ではその一冊に何を選べばいいのか、また、反復に疲れたときの切り替え方法も、一緒にご紹介していきます。
2-1. 文法知識を固める『英文法解説』
まず、文法の基礎知識を固めるための解説書を選びましょう。解説書は分厚いものを一冊だけ購入し、辞書のように使うことをおすすめします。
読解で文構造が分からなくなったり、英作文で表現に悩んだりするたび、その解説書に立ち返るようにしましょう。
筆者のおすすめは『英文法解説』です。少したじろぐ分厚さですが、翻訳家や英語教師も愛用する優れた解説書です。
その分解説書としては、少し踏み込んだ部分もありますが、裏を返せばこれ一冊あれば十分といえます。
江川泰一郎『英文法解説』(金子書房, 1991年)
2-2. 知識を定着させる『シグマ基本問題集 英文法』
文法の基礎を固めたら、練習問題を解いて記憶に定着させましょう。
練習問題は一冊を長く使うというより、レベルに応じてどんどんこなしていくほうがいいです。
学生の方は学校や塾で指定されたものがあれば、まずはそれから取り組んでみましょう。
ちなみに筆者が使用していたものは『シグマ基本問題集 英文法』です。先ほどの『英文法解説』と異なり、こちらは薄い問題集なので心理的ハードルも高くありません。
繰り返し解いて物足りなさを感じたら、次のレベルの問題集にステップアップしていきましょう。
文英堂編集部『シグマ基本問題集 英文法』(文英堂, 2013年)
2-3. 日常にひそむ、文法学習のチャンス
そして教材とのにらめっこに疲れてしまったときは、日常生活に目を向けてみましょう。
街で見かけた英語の案内表示や、最近聴いた洋楽などで記憶に残っているフレーズはありませんか?解説書を活用して、それらを文法的に紐解いてみましょう。
とっつきにくい仮定法なども、意外と身近に隠れているかもしれません。ゲーム感覚で楽しみながら探すのがおすすめです。
3. まとめ
英文法は日本語の感覚では理解しにくいものも多いですが、4技能全体の底上げにもつながるので、根気強く頑張ってみましょう。
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