「英語の速読ができるようになる、効果的なトレーニング方法」
英文を読むスピードがあがらず、テストではたいてい時間切れになる。そんな経験はありませんか?今回はリーディングのスピードを、ぐんと上げるトレーニング方法をご紹介します。
1. こんな読み方していませんか?
早速ですが、以下の例文をどんな順で読みますか?
Living for a time in a foreign country makes us aware of merits in which our own country is deficient, and this is true whichever country our own may be.
引用:江川泰一郎『英文法解説』(金子書房,1991年,p70)
「しばらく外国で暮らすと、自国には欠けているメリットに気づくが、これは自国がどこの国であっても当てはまる。」
こんな具合でしょうか。一見自然に思えますが、実はこれは時間がかかる読み方なのです。
返り読みとよばれ、日本語の語順に合うように修飾関係を探しながら、文を行ったり来たりしているためです。
2. スラッシュリーディングを意識しよう
返り読みは時間がかかるだけでなく、長い文章では迷子にもなりやすいです。
そこでおすすめしたいのがスラッシュリーディングです。
2-1. スラッシュリーディングとは
スラッシュリーディングとは、英文を意味ごとに区切りながら、頭から順に読んでいく方法です。
冒頭の例文で試してみましょう。
Living for a time in a foreign country / makes us aware of merits / in which our own country is deficient, / and this is true / whichever country our own may be.
「しばらく外国で暮らすことは / メリットに気づかせる / 自国では欠けている / そしてこれは当てはまる / どの国が自国でも」
日本語訳は不自然ですが、意味は分かりますよね。そして何より、早く読み終わりませんでしたか?
これがスラッシュリーディングです。
2-2. スラッシュリーディングのやり方
スラッシュを入れる場所に明確な正解はありません。意味が切れると思ったらどんどん区切りましょう。
最初は細かくスラッシュを入れ、慣れてきたら大きなかたまりで意味をとらえるようにしましょう。
自信がない人は、スラッシュが入ったリーディング教材もおすすめです。
2-3. スラッシュリーディングをするうえで気をつけたいこと
スラッシュリーディングに使う文章は、自分が思うより低めの難易度から選ぶのがポイントです。
簡単なものから始めることで、挫折せず続けることができます。物足りなさを感じたら少しずつレベルを上げていきましょう。
3. まとめ
スラッシュリーディングは慣れるまで難しく感じるかもしれませんが、頭から順に理解することで英語脳にも近づけます。ぜひ継続してみてくださいね。
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